愛と追憶の日々

作品情報

愛と追憶の日々でのジャック・ニコルソン

原題:Terms of Endearment
監督/製作/脚色:ジェームズ・L・ブルックス
原作:ラリー・マクマートリー
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
編集:リチャード・マークス
音楽:マイケル・ゴア
美術:ポリー・プラット、ハロルド・マイケルソン
上映時間 :132分 、1983年/アメリカ映画
出演:デブラ・ウィンガー、シャーリー・マクレーン 、ジャック・ニコルソン 、ジョン・リスゴー 、ジェフ・ダニエルズ 、ダニー・デヴィート

母と娘の30年間を見つめたドラマです。母親のオーロラ(シャーリー・マクレーン )の反対を押し切り、教師と結婚して家を出た娘エマ(デブラ・ウィンガー)。自我の強い母娘は反発しながらも、深い絆で結ばれていました。そんな二人が迎える永遠の別れ。娘エマは幼い3人の子を残して天国へと旅立ってしまいます。愛と死の物語・・・・

と、涙なしでは観れない映画のようでありながら、その実、痛ましさや重苦しさはありません。これは、登場人物たちが持つ、チャーミングでユーモラスな雰囲気が、この映画の根を成しているからでしょう。中でもオーロラの隣に引っ越してきた宇宙飛行士ギャレット(ジャック・ニコルソン)の明るい演技に救われます。15年間、疎遠だったギャレットとオーロラの間に、唐突に芽生えた愛。二人の間で交わされる粋なウィットに富んだ会話が愉快。ギャレットの異様におかしな行動も笑いを誘います。↓は浜辺をドライブするふたりです。なんと、シャーリー・マクレーンがアクセルを、ジャック・ニコルソンは足でハンドルを操作してます。「風は大気の波〜エンピツの芯は船〜」・・・意味不明な歌を口ずさみながら(笑)。

愛と追憶の日々

ジャックの魅力を満喫できます。大変な女好きで、女性を見れば口説文句が出てしまう・・・・辛辣な言葉でフラれても気にしない・・・・彼の武器は宇宙飛行士であること。部屋の中には宇宙服姿の写真が大きく引き伸ばされて飾ってあります。しかしながら、シャーリー・マクレーンに幼稚な手口が通用するはずもなく「こんなことで気を引こうなんて、いじましい」と言われてしまいます(笑)。とびっきりの笑顔も「アナタって、いやらしい笑い方をするのね」ですからねぇ。奇行、悪態を指摘されても「君の持つ何かが僕を悪魔に変える」と涼しい顔のジャック♪

エキセントリックなジャックとシャーリー・マクレーンの魅力が前に出すぎて、主役のデブラ・ウィンガーの存在がかすんでしまった感があることは否めません(汗)。確執の末に愛を再認識する母と娘の姿よりも、母と隣人の愛に目がいってしまいます。笑いと悲しみが混ざり合う映画ということにしておきましょう・・・アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞、主演女優賞(シャーリー・マクレーン)、助演男優賞(ジャック・ニコルソン) を受賞。この映画でジャックが演じた宇宙飛行士はチャーミングでした!


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ジャック・ニコルソンの館

作品INDEX】

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(60)
忍者と悪女(63)
古城の亡霊(63)
旋風の中に馬を進めろ(66)
銃撃(66)
爆走!ヘルズ・エンジェルス(67)
聖バレンタインの虐殺/マシンガン・シティ(67)
白昼の幻想(67)
ジャック・ニコルソンの嵐の青春(68)
イージー・ライダー(69)
晴れた日に永遠が見える(70)
ファイブ・イージー・ピーセス(70)
愛の狩人(71)
キング・オブ・マーヴィン・ガーデン(72)
さらば冬のかもめ(73)
チャイナタウン(74)
さすらいの二人(75)
Tommy/トミー(75)
おかしなレディ・キラー(75)
カッコーの巣の上で(75)
ミズーリ・ブレイク(76)
ラスト・タイクーン(76)
ゴーイング・サウス(78)
シャイニング(80)
郵便配達は二度ベルを鳴らす(81)
レッズ(81)
ボーダー(81)
愛と追憶の日々(83)
女と男の名誉(85)
心みだれて(86)
イーストウィックの魔女たち(87)
ブロードキャスト・ニュース(87)
黄昏に燃えて(87)
バットマン(89)
黄昏のチャイナタウン(90)
お気にめすまま(92)
ア・フュー・グッドメン(92)
ホッファ(92)
ウルフ(94)
クロッシング・ガード(95)
マーズ・アタック!(96)
ブラッド&ワイン(96)
夕べの星(96)
恋愛小説家(97)
プレッジ(01)
くたばれ!ハリウッド(02)
アバウト・シュミット(02)
N.Y.式ハッピー・セラピー(03)
恋愛適齢期(03)
ディパーテッド(06)
最高の人生の見つけ方(08)
幸せの始まりは(10)