マーズ・アタック!
原題:MARS ATTACKS!
監督: ティム・バートン
脚本: ジョナサン・ジェムズ
撮影: ピーター・サシツキー
音楽: ダニー・エルフマン
上映時間 105分
1996年/アメリカ映画
出演: ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ、アネット・ベニング、 ピアース・ブロスナン 、ダニー・デヴィート、マーティン・ショート、サラ・ジェシカ・パーカー、マイケル・J・フォックス、ロッド・スタイガー 、トム・ジョーンズ、ルーカス・ハース、ナタリー・ポートマン
ハッブル宇宙望遠鏡が”空飛ぶ円盤”の一群を発見したことから巻き起こる大騒動の顛末やいかに・・・・。ということなのですが、騒いでいる連中が変!襲来した火星人も変!よくこんなネタを思いつくなぁと、そのおバカぶりに感心、感服、感嘆します。
だいたい、あんな能天気のアメリカ大統領(ジャック・ニコルソン)がいるわけない。ジャック・ニコルソンはホテル王アートも演じています。帽子とサングラスとカツラに、つけ鼻で・・・・・二役を演じていても、あの声と独特の喋り方。ジャックだとバレバレです(笑)。
続きましては報道担当官(マーティン・ショート)。女に化けた火星人に鼻の下をのばし、ホワイトハウスに招きいれるおバカさん。見るからに怪しいのになぜ、見破れぬ!まだまだ続くおバカ道〜。ハト派のケイシー将軍(ポール・ウィンフィールド)は、人類皆友だちというポリシーを火星人にまで適用させる、広〜い心の持ち主です。火星人ご一行を「ようこそ地球へ」の垂れ幕で、温かく迎える気配りの人。ところが火星人ときたら、出迎えの人が放った鳩を無残に撃ち殺してしまう・・・・ハト派に鳩の細かい演出が冴えています。
合衆国軍のもうひとりの将軍デッカーは、タカ派なんですね。リベラル・インテリ・平和主義者が大嫌いなお方。火星人へ核爆弾による攻撃を仕掛けたものの、ラッパのおもちゃみたいなミサイルに撃墜されます。宇宙生物学者のケスラー教授(ピアース・ブロスナン)の開発した宇宙語翻訳機も胡散臭いし〜。音楽界の大御所・トム・ジョーンズが歌ってるし〜。ジャック・ブラックは恐顔で好戦的だし〜。
登場キャラの中で、ひと際怪しいのは、もちろん火星人です。円盤の中では、「でも、そんなの関係ねぇ」でお馴染みの小島よしおスタイル。下着一枚でリラックス〜。しかし戦闘態勢に入ると、容赦ない攻撃を展開します。ホワイトハウス、イスラムのモスク、イースター島のモアイ像を木っ端微塵に。ラシュモアの歴代大統領の顔は火星人に作り変えるし(笑)。このあたりは「猿の惑星」っぽいですね。そうそう、「ゴジラ」や「宇宙戦争」も出てきました。アホらしさの中に、監督のSF映画への愛情が、たっぷりと込められた作品です。
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ジャック・ニコルソンの館
【作品INDEX】
リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(60)
忍者と悪女(63)
古城の亡霊(63)
旋風の中に馬を進めろ(66)
銃撃(66)
爆走!ヘルズ・エンジェルス(67)
聖バレンタインの虐殺/マシンガン・シティ(67)
白昼の幻想(67)
ジャック・ニコルソンの嵐の青春(68)
イージー・ライダー(69)
晴れた日に永遠が見える(70)
ファイブ・イージー・ピーセス(70)
愛の狩人(71)
キング・オブ・マーヴィン・ガーデン(72)
さらば冬のかもめ(73)
チャイナタウン(74)
さすらいの二人(75)
Tommy/トミー(75)
おかしなレディ・キラー(75)
カッコーの巣の上で(75)
ミズーリ・ブレイク(76)
ラスト・タイクーン(76)
ゴーイング・サウス(78)
シャイニング(80)
郵便配達は二度ベルを鳴らす(81)
レッズ(81)
ボーダー(81)
愛と追憶の日々(83)
女と男の名誉(85)
心みだれて(86)
イーストウィックの魔女たち(87)
ブロードキャスト・ニュース(87)
黄昏に燃えて(87)
バットマン(89)
黄昏のチャイナタウン(90)
お気にめすまま(92)
ア・フュー・グッドメン(92)
ホッファ(92)
ウルフ(94)
クロッシング・ガード(95)
マーズ・アタック!(96)
ブラッド&ワイン(96)
夕べの星(96)
恋愛小説家(97)
プレッジ(01)
くたばれ!ハリウッド(02)
アバウト・シュミット(02)
N.Y.式ハッピー・セラピー(03)
恋愛適齢期(03)
ディパーテッド(06)
最高の人生の見つけ方(08)
幸せの始まりは(10)
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