最高の人生の見つけ方

作品情報

最高の人生の見つけ方でのジャック・ニコルソン

原題: BUCKET LIST
監督: ロブ・ライナー
製作総指揮:ジャスティン・ザッカム 、トラヴィス・ノックス 、ジェフリー・ストット
音楽:マーク・シェイマン
脚本:ジャスティン・ザッカム
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
上映時間 : 97分
出演 : ジャック・ニコルソン 、モーガン・フリーマンショーン・ヘイズロブ・モロー
ビバリー・トッド

私はジャック・ニコルソン様を崇拝しておりますので、彼の出演作には無条件で満点をつけます。しかしヒイキ目で見ずとも、この映画は皆様から及第点を頂けるのではないでしょうか。ユーモアたっぷりの展開の中、時折現れる不安と哀しみに、生きること・死ぬことの意味を考えされられます。

末期ガンで余命いくばくもないと知った時、何をしたいか、するべきか。やり残していることをリストにする・・・それが原題の「バケット・リスト」、棺おけリストです。映画は、リストの項目をひとつずつ実現していくうちに、人生の中で一番大事なことに気付く主人公たちの姿が描かれています。

某新聞の映画評に「エドワード(ジャック・ニコルソン)が行儀の悪い俗物で、カーター(モーガン・フリーマン)は物静かな教養人・・・・」とありました。あらぁ、私のジャックが、またまた下品なことをしでかすのかと思いきやセーフ。十分許される範囲の行儀の悪さでした。「恋愛適齢期」(2003)では入院した先の病院の廊下を、オシリ丸出しで走るというシーンがありました。今回もあのような奇行に及ぶのかとハラハラしましたよ(笑)。後ろがはだけた患者服には注意が必要なのですよね〜。

最高の人生の見つけ方でのジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン

映画はひとりの男が吹雪くエベレストを登って行くシーンで始まります。これにモーガン・フリーマンの穏やかなナレーションが加わり、エドワードとカーターは、もはやこの世にはいないことが知らされます。この冒頭はラストに繋がる意味深いシーンだと後でわかりました。伏線はこの他にも随所に張りめぐらされています。リストにある項目で未達成のように思われた【エベレスト登山】【荘厳な風景を見る】【見ず知らずの人に親切にする】【世界一の美女とキスをする】も、無意識のうちにきちんと実行されました。ふたりはこの世に思いを残すことなく、天国の門をくぐったのです。

ふたりが見つけた一番大事なこと・・・・・。
巨万の富を築いたエドワードに欠けているのは家族。4回の離婚を経験している彼には一人娘がいますが、最悪の仲で絶縁状態。このことがエドワードの人生に暗い影を落としているように思われます。娘との和解はカーターとの出会いがもたらした幸福です。そのカーターの大事なものも家族でした。家族のために自分の夢を犠牲にしてきたカーター。残された時間は家族から離れ、自分のために使うことを決意し、自由の旅に出ますが、そこで改めて家族への想いに気付くのです。最高の人生を見つけたふたり、終わり良ければすべて良し!と考えましょう。


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作品INDEX】

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(60)
忍者と悪女(63)
古城の亡霊(63)
旋風の中に馬を進めろ(66)
銃撃(66)
爆走!ヘルズ・エンジェルス(67)
聖バレンタインの虐殺/マシンガン・シティ(67)
白昼の幻想(67)
ジャック・ニコルソンの嵐の青春(68)
イージー・ライダー(69)
晴れた日に永遠が見える(70)
ファイブ・イージー・ピーセス(70)
愛の狩人(71)
キング・オブ・マーヴィン・ガーデン(72)
さらば冬のかもめ(73)
チャイナタウン(74)
さすらいの二人(75)
Tommy/トミー(75)
おかしなレディ・キラー(75)
カッコーの巣の上で(75)
ミズーリ・ブレイク(76)
ラスト・タイクーン(76)
ゴーイング・サウス(78)
シャイニング(80)
郵便配達は二度ベルを鳴らす(81)
レッズ(81)
ボーダー(81)
愛と追憶の日々(83)
女と男の名誉(85)
心みだれて(86)
イーストウィックの魔女たち(87)
ブロードキャスト・ニュース(87)
黄昏に燃えて(87)
バットマン(89)
黄昏のチャイナタウン(90)
お気にめすまま(92)
ア・フュー・グッドメン(92)
ホッファ(92)
ウルフ(94)
クロッシング・ガード(95)
マーズ・アタック!(96)
ブラッド&ワイン(96)
夕べの星(96)
恋愛小説家(97)
プレッジ(01)
くたばれ!ハリウッド(02)
アバウト・シュミット(02)
N.Y.式ハッピー・セラピー(03)
恋愛適齢期(03)
ディパーテッド(06)
最高の人生の見つけ方(08)
幸せの始まりは(10)