おかしなレディ・キラー

作品情報

おかしなレディ・キラーでのジャック・ニコルソン

原題:THE FORTUNE
監督:マイク・ニコルズ
脚本:エイドリアン・ジョイス
撮影:ジョン・A・アロンゾ
音楽:デヴィッド・シャイア
上映時間 88分
1975年 アメリカ 
出演: ウォーレン・ベイティ 、ジャック・ニコルソン 、ストッカード・チャニング、スキャットマン・クローザース


1920年代、アメリカではマン法の名で知られる法律があったそうな・・・。「不道徳な目的で女性を他の州へ移送することを禁じる」というもの。映画はマン法をかいくぐろうと、異常な行動に走った(笑)ふたりの男の奇妙キテレツなお話。ジャック・ニコルソンとウォーレン・ベイティのギャグ魂を拝みたくなる爆笑コメディです。ジャックの変顔だけで笑えます。

さて映画は。
プレイボーイのニック(ウォーレン・ベイティ)は富豪の娘を誘惑し、めでたく結婚の運びとなりますが・・・。この結婚には大きな障害がありました。なんと、ニックは既婚者だったのです。妻のいる身では結婚できない。ならば州外へ駆け落ちするしかない。しかし未婚の娘を州から連れ出すことは犯罪です。そこで思いついたのが偽装結婚。オスカー(ジャック・ニコルソン)と娘と結婚させ、自分は花嫁んの兄ということにして州を脱出しようというものです。そうして離婚が成立するのを待ち、娘と再婚すれば、娘の相続するであろう莫大な財産が入るという算段。勤め先の銀行のお金を横領したオスカーはこの悪巧みに加担せざるを得なかった・・・トホホ。かくして男ふたりと女ひとりの奇妙な三角関係が成立したのでした。

ところがオスカーが娘にちょっかいを出してしまったことから、話はとんでもない方向へと進んでしまいます。浮気がニックにバレてしまい(正確には当事者のオスカーが告げ口をした・汗)、男ふたりは大喧嘩。興奮したハズミで本音を口走り、ニックの悪巧みは娘の知るところとなります。その場はなんとか誤魔化したものの、当初の計画は頓挫し変更を余儀なくされます。相談した結果、こともあろうことか、娘を殺してしまおうという捨て鉢な作戦に出るのです。しかし、ドジなニックとオスカーに、そんな大それた事が出来るはずもなく、迎えるは間抜けなラスト。

ジャック・ニコルソンとウォーレン・ベイティが繰り広げるドタバタ劇が強烈な笑いを誘います。悪党だけれど憎めないおバカさん♪そんな彼らのおこす茶番劇が愛おしい。とんだ底抜け脱線ムービーに思わず失笑・・・です。だれか暴走するジャックを止めて〜!1974年の製作ですから、ふたりとも既に大スターの地位にあったはずなのに、何かあったのでしょうか・・・・・・?(笑)このふたりは『レッズ』(1981年)で再び共演します。


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作品INDEX】

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(60)
忍者と悪女(63)
古城の亡霊(63)
旋風の中に馬を進めろ(66)
銃撃(66)
爆走!ヘルズ・エンジェルス(67)
聖バレンタインの虐殺/マシンガン・シティ(67)
白昼の幻想(67)
ジャック・ニコルソンの嵐の青春(68)
イージー・ライダー(69)
晴れた日に永遠が見える(70)
ファイブ・イージー・ピーセス(70)
愛の狩人(71)
キング・オブ・マーヴィン・ガーデン(72)
さらば冬のかもめ(73)
チャイナタウン(74)
さすらいの二人(75)
Tommy/トミー(75)
おかしなレディ・キラー(75)
カッコーの巣の上で(75)
ミズーリ・ブレイク(76)
ゴーイング・サウス(78)
シャイニング(80)
郵便配達は二度ベルを鳴らす(81)
レッズ(81)
ボーダー(81)
愛と追憶の日々(83)
女と男の名誉(85)
心みだれて(86)
イーストウィックの魔女たち(87)
ブロードキャスト・ニュース(87)
黄昏に燃えて(87)
バットマン(89)
黄昏のチャイナタウン(90)
お気にめすまま(92)
ア・フュー・グッドメン(92)
ホッファ(92)
ウルフ(94)
クロッシング・ガード(95)
マーズ・アタック!(96)
ブラッド&ワイン(96)
夕べの星(96)
恋愛小説家(97)
プレッジ(01)
くたばれ!ハリウッド(02)
アバウト・シュミット(02)
N.Y.式ハッピー・セラピー(03)
恋愛適齢期(03)
ディパーテッド(06)
最高の人生の見つけ方(08)
幸せの始まりは(10)