フィービ・スノウのセカンドアルバム「SECOND CHILDHOOD」(邦題は「夜の調べ」、なんで?)は、探していたLPだったから、見つけたときは「やった」と思った。これは25年前に僕が初めて買った輸入盤で、ものすごくソリがあって、最内周の曲しかきけなかった。だが、僕はその最後の一曲が大好きだった。それは「ニューヨーク行きの船が出る」という曲で、「オーケストラバックのなんてカッコいいジャズボーカル」と思っていた。それから15年後、オペラを楽しむようになって、「ポーギーとベス」に出会ったら、この曲が出てきてたまげた。しかも、麻薬密売人(もちろん男)が女性を誘う歌だったのでさらに驚いた(輸入盤だったから歌詞カードその他、解説がなくてわかってなかった)。30代から40代は若い頃の断片的な知識や体験があれこれリンクする。
高中正義の「JOLLY JIVE」もかつてよくきいた。その後、SISの角さんが、KITY時代に録音したLPだという事が判明したので買った。いつだったか「100円で売ってた」って言ったら「えー」って悲しそうだった。僕が買ったのは380円でした。B面の1曲目がロッド・スチュアートみたいで笑える。
キース・ジャレットの「宝島」という曲のイントロがあまりにきれいなので、またききたいと思っていた。
アコースティック・クラブの「アクア・スケープ」このCDはずっときいている。LPがあったなんて知らなかった。280円。
ズービン・メータの「惑星」。キング スーパーアナログ重量盤だったら高いねきっと。
一年に一回ぐらい上田正樹「悲しい色やね」がききたくなる。あとは「ルビーの指輪」とかかね。
ナイロンズ レンタルレコードだったらしいのだが、超きれい。誰も借りなかったに違いない。山下達郎のアカペラとどっちがいいかな。
僕はアン・ルイスが好き。ジャケットのモノクロ写真もすごくきれい。
エルビス・コステロ 「悲しき願い」が入ってるので買った。
2000.7.5
ジミー・スコットのCDを4枚きいた
もう1年以上前に、友人がジミー・スコットのCD「Lost and FOUND」を持ってきてくれ、僕のスタジオに置いていった(一番左)。それで、ずっと気に入ってきいてたのだが、録音が古いのがちょっと不満だったし、もっとききたくもあり、この数ヶ月で4枚きいてみた。で、僕は右から二番目「DREAM」を買ってきいてみのだが、音はグッと良いのだが、何か違うんだよなと思った。僕の場合歌詞などよくわからず、なんとなくきいてるだけなのだが、録音が良い分妙にリアルで、ところどころ痛々しい感じが強くて耐えられなくなる。「最初のCDはもっとのびやかでとても気分が良かった」なんて1枚目を持ってきてくれた友人と話していたら、「ツインピークスの挿入歌も入ってるから買った」と言って、左から二番目「all the way」を買って持ってきた。これはけっこう良かったので、僕は自分が購入したCDだけ気に入らないのが気に入らなくて、一番右の「mood indigo」を買った。これは録音も良いし、1枚目のゆったりのびやかな感じもあり大変満足した。だから、オーディオを好きな人が一枚だけ買うならこの最新バージョンがお勧めかな。まあ、ジミー・スコットのCDって、全部買っても10枚ぐらいしかないから、みんな買うのも良いかも知れない。
カエターノ・ヴェローゾ
カエターノ・ヴェローゾにはまいった。ロバート・ワイアットとレナード・コーエン並みにまいった。僕の中で、この三人はすごく似た位置を占めている。そんなわけで、僕はよくきいている。透明で甘い声、これだけでも充分だけど、何なんだろうねこれは、単なる美しさに留まらない深さ、知性、実験的な音楽、なんとなく危ない感じ。そういうものに魅了されている。僕は彼らの音楽をきくにつれ、良いトシのとりかたをしたいものだと思ってしまう。
最近、97年のライブビデオを見る機会があり、これを見てますますカエターノ・ヴェローゾの事が好きになった。
シカゴからやってきたLP
シカゴの川崎さんに「中古LPがそんなに安いのなら、僕にも買っておいて下さい」とお願いしておいたら、彼は「お安いご用だ」と言って何十枚か買ってくれた。その一部を帰国したTATUYAさんがStudioK'sに来たときに持ってきてくれた。
TATUYAさんは日本からムラジカオリのLPなどを川崎さんの分も買って持って帰るらしく、「運び屋ですね」と言って笑った。
僕にとっての80年代ロックは小林克也のTV番組で見ていた印象しかないのだが、スタジオに写真のプリントをしに来ている人がこのLPを見て、「全部うたえる」とか、「来日公演に行った」とか、「追っかけをしていた」とか言って懐かしがっていた。そういうわけで、遅ればせながら一枚一枚楽しんでいる。
左は最近購入した、ガル・コスタのCDそして右側がカエターノ・ヴェローゾのライブ、両方ともすごく良い。
カエターノのライブは音質なんか大した事はないんだけど、雰囲気がすごく良い。やっぱり良いオーディエンスが存在しなければ発展は頭打ちだ。それは音楽もオーディオも写真も、みんな同じだろう。そう、HomePageもね。