CubeはもちろんずっとOS9で使っていた。2001年に9.0.4で使い始めて、2003年の6月まで9.2.2を使った。それまでOSと比べると、9.1も9.2もかなり安定していたことは確かで、OS9からの起動にこだわる人にとっても、Cubeはありがたい存在だ。
OS9で毎日使っていたソフトは以下の通り インターネットエクスプローラ クラリスメール2 PageMill 2 Fetch Photoshop7 フォトニック ファイルメーカーPro 3 iTunes Jedit ノートパッド M-Diary 主なソフトはこんなところで、これに加え、必要に応じてFreeHand 8とか、EPSONのPhotoQuicker、ProAtlasなどを使っていた。つまり僕は、メールのやりとりとインターネットの閲覧、HPの作成とアップロード、デジタル画像の読み込みと画像処理、簡単な経費の計算、原稿書きとスケジュール管理、写真のプリントなどをCubeで行っているというわけだ。 OS9までのMacOSは使い心地が良い。ひとことで言うと、思考と操作がダイレクトに結びついている感じがする。だから、初めてOS Xを使った時の違和感はとても大きく、新しい機能やきれいなアイコンに魅力を感じつつも、OS9に慣れた身にはすごくイライラする面があった。OS Xだと画面を目の前にしながら「えーと、こういう時はどうすんだったけかなあ」と、頭で考えないと、何をやったらいいかわからない状態が続いた。アップルメニューの空振りは今でもある。だから僕は使える限りOS9を使うつもりだった。 CubeをOS9で使っていて、一番不可解だった現象は、結論から書くと「USBのハブに電源を差すとシステムの終了が出来ない」という事だろう。システムの終了が出来ない理由がUSBハブの電源だということがなかなか突き止められなかったので、これには苦労させられた。 スリープから立ち上がらないこともあった。眠ったきり起きないので仕方なく再起動ボタンを押すことが多いときは週に何度かあったが、これは毎回必ずというわけでもなく5時間放っておいてからでも問題なく復帰する場合もあったので、理由はよくわからず、不安定だとしか言えない。ちなみに、OS Xではこのような事は一度もない。 ハブってのはこんなもんじゃないと思っていた USBにしろFireFireにしろ「ハブを使って100台以上の機器が動作する」と、どこかで読んだ記憶があるが、本当に試したのか?と言いたい。iSightも外付けCD-RもFireWireのハブを使ってタコ足にすると、ちゃんと動作しない。CD-Rなど、途中までは動作して最後の方でエラーになるので始末が悪い。CubeにはFireWireのUSB共にポートが二つづつしかないから、この事に限らず十分なスペック、十分な仕様ではなく、やりくりが求められる。 1)10.2ジャガーが出たので、2003年2月にOS Xをインストールしてみた。 2)OS Xを使ってみて、便利だと思ったことは沢山ある 3)OS X(10.2)で不便だと感じたこと 4)OS Xの中でClassic環境を起動させた際に困ったこと 5)OS Xであてが外れたこと OS Xでは「ハブに電源を入れないと動作しないという警告が出たので」僕は初めてそれを行った。ところが、USBのハブに電源を差すとOS9ではシャットダウンが出来なくなった。シャットダウンが出来なくなる事がハブの電源によるものだという事を発見するには苦労した。期間にして2ヶ月ぐらい、そして予備のCubeを買って、同じHDDをAのCubeとBのCubeに入れ替えたりとさまざまな事を試してみた末にやっとわかった。 OS Xでハブに電源を差し、Classic環境を起動しシステムを終了する時Xも9も終了させることになるわけだが、9が素直に終了できないらしくいつも「強制終了させます」というような表示が出た。僕はそれが何によるものなのかわからなかった。OS Xを使ったのは初めてだったし、「そんなもんかな」と思っていたのだった。後で考えると、すでにここでOS9にとっては終了できないという問題が発生していたが、OS Xが強力に強制終了をしていたらしい。 その後、どうしてもOS9からの起動が必要になり、9で起動してOS Xに戻ろうとした。だが、正常に終了が出来ずOS Xに戻ることも出来なければ、終了も出来ない状態になってしまった。仕方がないので、終了するときはStudioDisplayのタッチセンサーを触り続けて終わるという、大変気分の悪い状態が数週間続いた。optionキーを押しながら再起動して外部のOSからの起動も試みたが、正常に終了していないと、他のOSからは起動が出来ない。 どうして正常に終了出来ないのか?こんな時はシステムに不具合が起きたと考えるのが普通だろう。それで、別のパーテーションにシステムをインストールしたが、それすらも出来なかった。インストールが始まる前に止まってしまう。そこで、予備に買ってあったCubeを同じ状態にして使ってみるとこちらも同様に終了が出来ず、システムの再インストールも出来なかったので「これはシステムの問題ではなく、原因は別のところにある」と判断し、接続しているLANケーブルやFireWireケーブルなどを全部外し、一つ一つ接続しては終了してみた結果、ついにUSBハブの電源を使うと終了も出来なければシステムのインストールも出来ないということがわかった。 これよりPanther 2003.10.24 Pantherの発売日に僕はまずiBookにインストールした。僕のiBookは半年ほど前に購入したG3 800mMhzのタイプで、OSは10.2.8だ。これをアップデートして使ってみると、特に問題なく動くようなのでメインで使っているCubeにもインストールした。 起動も速くなったし、ファインダーの動きも非常にスムーズで快適だ。Mailで送信するとジェット機が飛ぶ音が出るのには笑ったし、Exposeも便利だけど、一番嬉しかったのはプレビューのサムネイルがドラッグ&ドロップに対応したことだ。撮った写真をプレビューで開き、選んだ写真をそのままPhotoshopのアイコンに重ねて処理をする事が可能になった。このプレビューは例えば縦位置の写真の場合に90度回転させたりすると、それを記憶するようになったため、容量の大きな画像を大量に表示すると、保存するときにかなり待たされるので最初は壊れたのかと思った。 まだいくつか不満はあるけど、Pantherはここに書ききれないほど使いやすくなっているので、とても満足している。WindowShadeXは4日でアップデータが出てPantherでも使えるようになった。ExposeとWindowShadeXの二本立てはなかなか便利だ。 iSightAVもジャガーについていたパブリックβ版から正式版になり、画質が格段に向上した。 Safariは表示が最高に速いのでやめられないが、オークションを見ていると実によく止まる。これは何とかして欲しいものだ。ーこれはATOK15のバグでジャストシステムのサイトからアップデータをダウンロードしてインストールすると止まらなくなる。ちなみにATOK16では最初から解決されている。 カラム表示はものすごく便利で、画像やテキストの一部が表示されるしカラム表示のなかで動画を再生することが出来るのには感動すら覚えた。 つづく |
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